中共当局は未成年のオンラインゲーム利用時間を1週間で計3時間に制限する新たな規制を導入しました。しかしこの変更について、ゲーム愛好家からは疑問の声があがっています。
中国の若いゲーム愛好家は中共が新たに定めた規則に憤慨しています。18歳以下のプレイヤーはオンラインゲームの利用時間を週3時間以内に制限されるからです。
北京のある若者は、この規制に意味があるとは思えないと述べています。
オンラインゲーム愛好家 周さん
「10代の若者を助けることを目的としていますが、プレーさせなければさせないほど、かえって好奇心がそそられるのです」
周さんは、これは当局がコントロールできるものではないとも言います。
オンラインゲーム愛好家 周さん
「いざとなればいつでも別のアカウントでプレイしたり、大人からアカウントを買ったりすることもできます」
別の若者は、規制そのものが不必要だと考えています。
オンラインゲーム愛好家 高さん
「中国のインターネット企業は成長を続けており、ゲーム業界もその一部です。中国がそれを無理に阻もうとすれば、才能の育成が抑制されることになります」
当局は、ビデオゲーム依存症の増加に歯止めをかけるために、この規則が必要だと主張しています。
この規制は、中共政権が中国社会、特にハイテク産業などの主要部門に対する締め付けを強化する取り組みの一環でもあります。
北京大学のある教授は、ゲーマーは常に規則の抜け穴を見つけるだろうと述べています。
北京大学の陳ジャン教授
「例えば、アカウントのリース、つまり大人が若者にアカウントを貸すとか、スマホに手を加えるとか、あるいは将来的にはスキンマスクを被るとか、様々な方法が可能です。また実際に見られるのは、親が家庭内で子供のロック解除に協力するかもしれないということです。親が許している場合です」
中共の最近の取り締まりは、ゲーム業界に大きな打撃を与えています。中国は世界最大のビデオゲーム市場の一つです。今回の規制が発表された後、ネットイース(NetEase)やビリビリ(bilibili)等、ゲーム開発企業の株価が下落しました。
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