仏警察がワクチンパス抗議者に暴力

フランスでは、8週連続で人々が週末に街頭に繰り出し、ワクチンパスポート義務化に抗議しています。しかし今回は、警察の暴力が報告されています。

パリのショッピングモールで、フランス警察がデモ参加者を殴打している動画が話題となっています。

事件が起きたのは9月4日で、抗議者の一団がワクチン接種完了や陰性の検査結果証明を記載する「衛生パス」を持たずに、ショッピングモールへ進入したと報じられています。

警察は、女性が公共物を破壊したと非難しています。

動画では、周囲の人々が警察にブーイングをしています。

その後、警察は女性を連れ去り、他にも数人を逮捕しました。

9月4日、フランスでは複数の都市で、およそ14万人が衛生パス義務化に抗議し、デモを行いました。

パリでは、デモ参加者がエッフェル塔の前を行進し、「自由」、「マクロンは辞めろ」、「マクロンを刑務所へ」と叫んでいました。

歯科助手 エヴァ・コラレヴァさん
「ウイルスが存在するからといって、権力を乱用して人々を監禁してはいけません。もっと深刻な病気があり、それで人々が死亡しています。感染ルートも色々あります。恐怖や思考停止のまま反応してはいけません。これはまともではありません」

フランス政府は先月、衛生パスシステムを導入しました。全ての成人は、レストラン、ジム、娯楽施設などのほとんどの公共スペースへの入場あるいは長距離移動の際、COVID-19(中共ウイルス)ワクチンの接種証明、もしくは3日以内のウイルス検査陰性証明を提示する必要があります。

動物飼育係のジミー・ブーシェさん
「私は田舎に住んでいますが、小さなカフェで人に会うときも、90、100平方メートルに最大10人と制限されており、しかも衛生パスの提示が求められます。そんなことをしても無駄だと思うし、中小規模の経営事業者に死ねと言うようなものです」

ある抗議者が掲げるプラカードには「子供たちに手を出すな」と書かれています。フランスでは9月30日から、12歳以上の子供たちのワクチン接種が可能になります。政府が衛生パス制度の適用を子供たちにまで拡大するのではないかと、危惧する声も多く聞かれます。フランスの政治家で「愛国党」の党首であるフロリアン・フィリッポ氏が抗議デモを主導しました。

フィリッポ氏は、衛生パス義務化をめぐって無期限のゼネラルストライキを行うことを宣言しました。

〈字幕版〉

 
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