中国南部で豪雨が続くなか、9月6日に発生した中国最長の河川・長江(揚子江)上流での洪水が今年初めて当局が定める洪水番号規定を超えました。
このことにより、中国最大の水力発電所である三峡ダムに過負荷を与える恐れが高まっています。
中国の全国主要河川洪水番号規定によると、三峡ダムへの流入量が毎秒5万立方メートルを超えた際に、その洪水には番号が付けられます。
6日、長江上流の岷江(びんこう)、沱江(だこう)、嘉陵江(かりょうこう)での洪水は、今年初めて同規定の基準を超える規模に達しました。
長江水利委員会水文局は同日午後2時、三峡ダムへの流入量が毎秒5万4千立方メートルに達し、同規定に基づき「長江2021年第1号洪水」が発生したと宣言しました。
これは、1998年に長江流域で発生した史上最大の洪水の規模(50,000立方メートル/秒)を上回りました。
洪水の影響を受けると判断された河川沿いの11都市に対し、当局は警告通知を出しました。