ベントレーの元デザイン責任者 中国大手自動車メーカーに加入

世界最大級の中国の自動車メーカーが、英国の高級車ブランド「ベントレー」の元デザインディレクターを採用することになりました。中国の自動車メーカーは、外国の自動車メーカーのデザインをコピーしたり盗んだりすることで有名です。しかし、国際的なデザイナーを雇用することで、自社で新たなデザインを創り出すことが可能になることを意味しているのかもしれません。

ドイツのトップカーデザイナーであるステファン・ジーラフ(Stefan Sielaff)氏は、英国の高級車ブランドであるベントレーから中国の自動車会社である吉利汽車(Geely)への移籍が正式に決定しました。

ジーラフ氏は、およそ6年間ベントレーのチーフデザイナーを務めました。また、以前にはアウディやメルセデス・ベンツで勤務していました。

吉利汽車は、ボルボやポールスターなどのブランドを保有する中国最大手の自動車メーカーで、メルセデスの親会社であるダイムラーの株式を約10%保有しています。

しかし、中国の自動車メーカーは、欧米の自動車ブランドをコピーしたようなモデルを出すことで有名です。

例えば、メルセデス・ベンツの「Gクラス」と北京汽車の「BJ80C」

ポルシェ「マカン」と中国・衆泰汽車の「SR9」

ロールスロイス「ファントム」と中国・吉利汽車「GE Limo(リーモ)」

吉利汽車また、中国のハイテク企業である百度(バイドゥ)と提携して電気自動車(EV)関連のプロジェクトを進めているほか、最近米国の高級車ブランドであるキャデラックのデザイナーを採用しました。

ジーラフ氏は、吉利汽車および吉利汽車傘下の電気自動車ブランドの「ジーカー(Zeeker)」と「幾何(Geometry)」などのデザインを監督します。

 
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