中共ウイルスの感染対策措置を約550日間続けてきた北欧の国デンマークが、EUで初めて国内の規制措置を全て解除しました。ワクチンパスポートの導入も完全に取りやめました。
先週末にコペンハーゲンで開催されたロックコンサートには、およそ5万人が訪れましたが、入場の際、感染対策上の制限や条件は一切ありませんでした。
人々はその場にいるだけで歓喜に満ち溢れていました。
看護師 リッケ・ホルストさん
「コロナって何?正直に言うと、ここに着いたときには「わあ、人がいっぱいだ!」と思っていました。こんな情景、もうすっかり忘れていました。ここにいること自体が素晴らしいです」
このコンサートは、昨年の最初のロックダウン以来、欧州で行われた屋内スタジアムでのコンサートとしては最大規模のものです。
このコンサートは、デンマークがパンデミック関連の規制をすべて解除した翌日に行われました。EUで規制解除に踏み切る最初の国の一つとなりました。
9月10日、ナイトクラブに入る際にワクチン接種証明が不要となり、これをもって最後に残った制限措置も撤廃されました。通常の生活への復帰は徐々に進められています。
公共交通機関でのマスク着用義務が8月半ばになくなり、9月1日には、公共の場での集会の人数制限がなくなりました。
学生 アンドレアス・クリステンセンさん
「素晴らしいことです。社会生活を取り戻せるのは素晴らしいことだと思います。リアルで友達と再会できるのは本当に嬉しいですね。これまでも何人かとは会っていたけど、友達全員が集まってコンサートやサッカーの試合を見に行くのは本当に素晴らしいことです」
サッカー観戦やフィットネスセンター、美容院に行く際にも、レストランの屋内の席に座るときも、もうワクチンパスを提示する必要はありません。
レストラン経営者 ラルフ・マーカーさん
「規制が全て解除されても人々はまだ少し及び腰だと思います。手を洗い、距離を置きたがっています。しかし、やがては通常の状態に戻り、レストランに良い雰囲気が戻ってきて、人々が外に出かけて、食事をしたりワインを飲んだりすることを恐れなくなることを願っています」
デンマーク政府は中共ウイルスをもはや「社会に危機をもたらす病気」ではなく、「通常の危険な病気」だと考えています。12歳以上の80%以上の人が、ワクチンの2回の接種を済ませています。
コペンハーゲン大学病院感染症科 イェンス・ラングレン教授
「デンマークが規制を解除したのは、ワクチン接種の展開が順調に進み、その結果、この国ではパンデミックをコントロールできているからです。まだ感染者が残っていても、病院のシステムの範囲内で対処できます」
一方、外国人の国境での入国については、依然として厳しい制限が設けられています。