米国のマーク・ミリー陸軍大将が辞任を迫られています。マーク・ミリー統合参謀本部議長は中共側の連合参謀部参謀長に2回極秘電話をかけ、トランプ前大統領が攻撃を開始した場合、事前に知らせることを約束したとされています。この報道は来週発売される新刊本に基づいています。報道をご覧ください。
マーク・ミリー統合参謀本部議長は、中国との極秘電話のことで辞任を求められています。
ワシントン・ポストの記者ボブ・ウッドワード氏とロバート・コスタ氏による暴露本『危機(Peril)』によると、トランプ政権の最後の数か月間に、ミリー氏は中共中央軍事委員会連合参謀部参謀長の李作成将軍に2回電話をかけたといいます。
報道によると、ミリー氏はこの電話で、1月6日の議事堂乱入事件が起きた後でも米国は安定しており、もし米国が中共に攻撃をしかける場合には、事前に中国共産党に知らせると李将軍に確約したといいます。
この本は、200人の関係者へのインタビューに基づいて書かれており、来週発売される予定です。
トランプ前大統領をあからさまに批判していたアレクサンダー・ヴィンドマン退役中佐も、ミリー氏の辞任を求めています。
退役中佐 アレクサンダー・ヴィンドマン氏
「統合参謀本部議長が敵対国に、攻撃が差し迫っていることを警告するようなことは想像もつきません」
ヴィンドマン氏は、この報道が正確であれば、ミリー氏の行為は文民統制の原則に反すると強調しました。
退役中佐のアレクサンダー・ヴィンドマン氏
「米軍の制服組トップが何の監督も受けず、説明責任もなしに行動したとすれば、これは深刻な問題だ。まともな分別をもって見れば、これは間違っていると私は思う。申し開きの余地はない」
さらに、フロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員は9月14日の書簡で、バイデン大統領にマーク・ミリー氏の解任を要求しました」
ルビオ議員は、「統合参謀本部議長マーク・ミリー将軍が、現職の最高司令官を積極的に弱体化させるために働き、中華人民共和国との軍事衝突もありうる状況で、事前に中国共産党に機密情報を漏洩するという反逆行為を企てたという最近の報道に、私は重大な懸念を覚える」と述べました。
ドナルド・トランプ前大統領も9月14日のインタビューでこの報道に言及し、この行為が事実であれば反逆行為だと述べました。
しかし、その後の声明で、トランプ前大統領はミリー氏と中共の話は「事実ではなく、フィクションである」とし、自身は中国を攻撃しようと考えたことはないと付け加えました。