台湾独自 “空母キラー” 「塔江」就役 対中抑止力強化

台湾総統府は最近、台湾海軍が新たな軍艦を就役させたと発表しました。これは、中国共産党政権との緊張関係が高まる中、台湾の防衛力強化計画の一環とされています。

新たに就役した沱江級コルベット艦「塔江(とうえ)」は“空母キラー” とも呼ばれています。台湾の造船企業の「龍德造船」が建造しました。

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蔡英文総統は9月9日、台湾北東部・宜蘭市にある海軍の蘇澳(スーアオ)中正基地での就役式で演説を行いました。

蔡総統は、台湾独自の造船について「台湾が国防において自立する道のりを歩んでいることを証明するものだ」と述べました。

塔江艦は防空能力を備え、対艦ミサイルと対空ミサイルを装備しており、高いステルス性を持ちます。台湾は、2023年までに軍艦6隻の建造を予定しており、塔江艦はその計画における最初の軍艦となります。

蔡総統は、台湾独自の防衛産業の発展を優先課題に掲げてきました。その理由の1つは、中共軍の戦闘機や爆撃機が頻繁に台湾の防空識別圏に侵入しており、軍事的な圧力が高まっているためです。2つ目は、近年、中共政権の外交上での圧力により、他国の台湾への武器売却が妨げられているためです。

中共は、台湾を自国の領土と主張し、武力による統一の気運が高まっています。しかし、台湾は、民主的に選出された指導者と独自の憲法を有しています。

 
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