アルバート・アインシュタインに似せたロボット、バク転する犬、AI看護師。最近、中国の首都北京で開催されたロボットの展示イベント「2021年世界ロボット大会」では、110数社の企業が参加し、500点以上のロボットが展示されました。
9月10日から北京で開催された2021年世界ロボット大会では、バク転を披露するロボット犬ピアノを演奏するAIロボット、流暢に中国語を話す世界的な物理学者アルバート・アインシュタインのロボットなどが登場しました。
最新のロボットは、主に奉仕活動に焦点を当てています。例えば、ディープロボティクス(DeepRobotics)社が開発したロボット犬は、自身の姿勢をリアルタイムで検知し、柔軟性と安定性を維持することができ、この特長がもたらすロボット犬の利点についてディープロボティクス社のマーケティングマネージャーは次のように述べています。
「このようなロボットの最大の利点は、複雑で危険な状況下において、人間の代わりにいくつかのタスクをこなすことができることです。例えば、階段、坂道、砂利道、草むらなどの地形に適応することができます」
また、高齢者向けに開発された介護ロボットも展示されました。システム化された車椅子により、自動で対象者をバスタブやトイレに連れて行き、再びベッドに戻すことができます。
介護ロボットの開発者は、高齢者人口の多い中国がこのようなAIロボットの最大の市場であるとの見方を示し、また中国における深刻な高齢化問題について次のように述べています。
「最近の若者の多くは、介護職に従事することを望んでいません。そのため、介護が必要な高齢者と、その方達の面倒を見られる働き手の数には大きな差があり、この差が国や社会に大きな問題をもたらしています」
世界ロボット大会は13日で閉会しました。