欧州諸国が台湾との関係改善に動いています。二国間貿易協定や科学・技術・医療分野での協力推進に向けてより積極的な行動を求めています。
欧州議会は9月16日、新たなEU・中国戦略を採択しました。
欧州議会の報告は、中共を「経済的競争相手」及び「体制上のライバル」と位置づけています。
一方、欧州議会のメンバーは、EUが台湾との投資協定を進展させることを求めています。
報告はまた、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)等の国際舞台で台湾をオブザーバーとして全面参加させるよう欧州委員会に求めています。
その2日前、スイス議会下院は、台湾との関係を改善する動議を圧倒的多数で可決しました。
スイス国民議会のニコラス・ウォルダー下院議員は、「台湾は、私たちが民主主義、人権尊重、自由主義的経済秩序を共有しているパートナー国だ」と述べています。
台湾外交部はこの動議を歓迎しています。
スイス在住の台湾人作家顔敏如氏は、中国共産党の浸透工作について、台湾はスイスの理解を深めるのに役に立つと語っています。
顔敏如氏は、「台湾は中国と中国共産党を区別して考えるべきだと強調する必要がある。中国共産党政権は正常な政治勢力ではない。それは病んでいる。スイスをはじめとする民主主義諸国は、中共を正常な政権と見做すわけにはいかない。そうすると、必ず足を取られるだろう。中共の価値観や行動様式は異質だからだ」と述べています。
顔氏は、西側諸国は中共に対してあまりにも長い間、宥和的な姿勢をとってきたが、その路線を変更しなければ共産党の手に落ちて死んでしまうだろうと付け加えました。