中国で高層ビル15棟の爆破解体が行われました。解体されたビルは建設工事が途中で停止されてから、7年間放置されていました。これは、これまでに中国で行われた最大規模のビル爆破の様子です。
8月27日、不動産開発業者により4.6トンの爆薬が使用され、ビル15棟の爆破解体が行われました。所要時間わずか45秒で、およそ10億元(約170億円)相当の資産が白い煙とともに崩壊しました。
高層ビルの爆破解体は、中国南西部・雲南省の省都昆明市で行われました。これらのビルは、建設工事が途中で停止されてから7年間放置されていました。開発業者の資金繰りの悪化や度重なる所有権の変更などにより、2014年以降建設が中断されていました。
不動産開発業者は、老朽化が進んだビル15棟が市場での需要を満たせなくなったと考えていました。また、長期にわたり雨水が溜まり地盤が緩むなど、安全面での問題が懸念されていました。解体跡地では新たなプロジェクトが予定されています。
中国各地には、未完成のまま放置されている建築物が多数存在します。上海のような裕福な都市部でも、放置されているケースが見られます。こちらのビルは1999年に建設が開始されましたが、2000年代初頭に建設が中断され、現在も放置されたままです。
また港町・天津では、この超高層ビルが中国北部で最も高いビルになるはずでした。しかし、ビルの開発者は2015年に資金面での問題で建設プロジェクトを取り下げました。
広東省広州市でも同様のケースがありました。160以上のビルが、建築工事が完了できないまま放置され、今は廃墟と化しています。
また中国東北部では、ある大規模な建築物が20年間も放置されたままになっています。建設が完成されれば、アジア最大のテーマパークになる予定でした。