テキサス州とミズーリ州は、バイデン政権に「メキシコ待機」政策の再開を迫っています。両州は、連邦最高裁判所が8月にこの政策の再開を命じた後も、バイデン政権は動こうとしていないと非難しています。
テキサス州とミズーリ州は、裁判所の命令に従ってバイデン政権に「メキシコ待機」政策の再開を求めています。
連邦最高裁判所は先月(8月)、この政策に立ち戻ることをバイデン政権に命じました。しかし、両州はバイデン政権がこの命令を無視していると非難しています。
テキサス州のケン・パクストン司法長官は、「私はバイデン政権を訴え、勝訴した。だが彼らは今もなお自分たちが法の上に立っていると考え、責任回避を続けている」と述べています。
「メキシコ待機」政策は、難民希望者に移民審査期間中、メキシコ側での待機を求めるものです。
バイデン政権は、プログラム再開に遅延が生じているとしています。
メキシコは、米国との国境で警戒を強めています。メキシコの政府機関は、リオグランデ川近くの国境の町にあるハイチ人移民キャンプに赴き、難民申請ができるメキシコ南部への移送を移民に提案しています。
メキシコ移民機関職員 モンセラト・サルダナ氏(仮名)
「米国が彼らをハイチに強制送還しているので、私たちは彼らを助けるために来たのです。強制送還されないように、彼らに選択肢を与えているだけです」
しかし、キャンプにいるハイチ移民の多くは、この提案に疑念を抱いています。
ハイチ移民 バルシネさん(仮名)
「彼らは甘い言葉を囁いて、私たちを罠に陥れようとしています。自分たちの仕事をするために言っているのです。誰も彼らの言うことなんて信じません」
米国当局が移民排除の動きを強めたため、テキサス州側のキャンプは目に見えて規模が縮小しています。
米国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス氏
「私たちは実際に、およそ1400人を移送しました」
米国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官は、移民審査を認められたのは治療を要する者や弱者であるが、収容力次第でもあると述べています。
米国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス氏
「これは移民政策の問題ではありません。むしろ、公衆衛生政策の問題なのです」
下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員は、テキサス州デルリオに移民が押し寄せたのは、バイデン政権の政策によるものだと非難しています。
下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー共和党議員
「彼らがここまで来たのは、彼らに恩赦と生涯にわたる政府の恩恵を与えようとするバイデン・ハリスのアジェンダが招いた結果だ」
マッカーシー議員は、バイデン氏の大統領就任以来、120万人を超える不法移民が逮捕されたと述べています。