中共の脅威は、ますます広く認識されるようになりました。米軍統合参謀本部副議長は、中共が核戦争の準備を急速に進めており、そのスピードは予想をはるかに上回っていると述べました。また、コルビー元国防副次官補は、米国の国防戦略はまず中共をターゲットにすべきだと考えています。
米軍統合参謀本部副議長 ジョン・ハイテン空軍大将
「中国は今、何百もの固定(ミサイル)サイロを建造している。数か月前からメディアで報じられている商業衛星の画像で、ほぼ数週間おきにますます多くのサイロの新たな画像が出現しているのを確認できる。ちなみに、中国はこれらのミサイルサイロの中に何を配備するかについては何の制限も受けない。現在公開されている核武装の近代化は、ほとんど前例のないことだ」
米軍統合参謀本部副議長のジョン・ハイテン(John E. Hyten)空軍大将は9月13日、ワシントンのシンクタンク「ブルッキングス研究所」主催のフォーラムに参加した際に、「中共の核武装は驚くべき速さで進んでおり、しかも何の制約も受けておらず、今世界の平和と安定に大きな脅威となっている」と発言しました。
ジョン・ハイテン空軍大将
「中国は基本的に、一晩でこれほど多く建造した。このことから、このスピードの速さによる脅威に、私は最も懸念を抱いている。あなた方がこの種の核能力を目にし、中国が先制不使用政策を公布したのを目にし、彼らが核を保有する目的を見たとき、あなた方は自分に問いかけなければならない。なぜ彼らはこんなに巨大な核能力を建造したのか。しかも世界の誰よりも早く建造した。これこそが、私が本当に関心を抱いている問題だ」
ハイテン空軍大将は、中共は尋常ではないライバルだと述べています。
元国防次官補代理のエルブリッジ・コルビー(Elbridge Colby)氏は先日、自身の新たな著書の中で、米国の国防戦略はまずは中国(共)をターゲットにする必要があり、戦略構想と資源分配はこれに基づいて決定すべきだと指摘しています。
コルビー氏の著書の発売のタイミングで、9月15日に米国、英国、豪州の新たな安全保障の枠組みであるAUKUSが発表され、豪州の原子力潜水艦配備やインド太平洋地域の安定化の保障などで協力していくとしました。
同日、中共の習近平総書記は陝西省駐屯部隊の基地を視察し、「戦争に備え、戦うことに集中する」必要があると述べました。これについて、米国を主とする国際社会の民主主義国家は中共への包囲網を狭めているため、中共当局の焦りが露呈しているとの見方もあります。