ある米国人医師の指摘「経済的利益のために臓器狩りを見て見ぬふり」【禁聞】

ある米国人医師が、先日開催された国際フォーラムで「医学会は北京からの経済的報復を恐れて、中共政権による罪のない人々を殺害しての臓器強制摘出に対し、沈黙を貫いている」と発言しました。

臓器狩りに反対しこれを防止する世界フォーラム」が9月17日から始まり、初日は約2000人の視聴者がバーチャル会場に集まりました。

強制臓器摘出に反対する医師の会(dafoh)発起人兼代表の医師トルステン・トレイン(Torsten Trey)氏はこの日会場で、エポックタイムズが2006年に中共による法輪功学習者からの強制臓器摘出を報じて以来、調査の結果この件に疑いの余地がないことが証明されたと述べました。過去15年間、臓器狩りはずっと行われており、法輪功学習者は今も主な被害者となっており、少なくともこれまでに数十万人以上が臓器狩りによって死亡したと発言しました。

米国ユタ大学の消化器系がん専門医のウェルドン・ギルクリーズ(Weldon Gilcrease)博士はこの会議で、2019年に大学の医療システム責任者と、この種の残虐行為にどうやって対処するかについて話し合いたいと思っていたと明かしました。

その責任者は、中国共産党がこうした残虐行為を行っているのは疑う余地がなく、しかもこのような行為は今も行われているが、もしわれわれがこの件について何か発言したら、中共はすべての留学生をテキサス州に送るだろうと話しました。

医師であるギルクリーズ氏は、経済的利益が損なわれるのを懸念して真実を話すのを恐れていることについて驚きを感じていると述べています。

同氏は、個人レベルでは人は間違いなく反臓器狩りを支持するだろうが、この種の支援を組織レベルに引き上げようとしたら、人は驚くほど口を閉ざすのだと明かしています。

北京の元弁護士である頼建平(らい・けんぺい)氏は、ある医療従事者が中共の強制臓器摘出という残虐な行為を理解していて、法輪功学習者に対する強制臓器摘出のことも理解していても、なおもこのような行為を見て見ぬふりをしたとしたら、道徳的にはその行為に手を貸しているのと同じだと指摘しています。

北京の元弁護士 頼建平氏
「『君子財を愛す これを取るに道あり』だ。最低ラインに背いてはならない。強盗や匪賊、殺人鬼や放火魔と取引して経済的利益を得てはならない。これは道徳や法律の面での最低ラインだ」

「法輪功への迫害を追跡調査する国際組織」の代表、汪志遠氏は、「生きている人間から心臓や肝臓などを摘出してその人を殺しており、時には麻酔すら打たず、しかも中国全土で20年以上も行われている。これは人類史上かつてない悪だ。見て見ぬふりはその行為を助けているのと同じことだ」と指摘しています。

「法輪功迫害を追跡調査する国際組織」 汪志遠氏
「まず我々は、世界中の人が直ちに中共の残虐行為を罰するための行動に出るべきだと考えている。この件は人類の道徳の最低ラインを破滅に追いやるほど破壊するものであり、法輪功学習者だけに影響するものでも、中国人だけに影響するものでもなく、全人類に危害を与えるものであり、しかも壊滅的な被害なのだ」

汪志遠氏は、臓器狩りに対し何もことを起こさず見て見ぬふりをする人がいたら、その人は基本的な道徳や良識が欠如しており、人間とみなすことはできないと考えています。

ギルグリーズ氏は、長年かけて分かったこととして、「私が出会った医療専門家はしばしば強制臓器摘出に対する立場を明らかにしたがらないが、それは彼らが臓器摘出が今も行われているかどうかに疑問を持っているからではない。逆に彼らはその件から距離をおいて、『政治に関与する』感覚から逃れようとしているのだ」と述べています。

またギルグリーズ氏は、これこそが人を沈黙させ続けるために中共が使っている武器であり、声を出そうとする人がいたら、「政治に関与」したとして非難すると指摘します。

同氏はインターネット討論会で、「邪悪な政権にコントロールされている医療システムと提携することは危険だ。中共が臓器移植センターを作るのをサポートしている一部の人たちは、米国やその他の西側諸国で研修を受けた経験がある」とも指摘しています。

ギルグリーズ氏は、政治から距離を置くことは自分が不自由な立場に置かれないようにすることと同義ではなく、逆に中国共産党がわれわれ専門家を取り込むのなら、われわれ医師はすぐに反対すべきだと考えています。

中国の民主活動家 董広平氏
「中共はここ数年で手に入れた金を使って、世界各地の医学界、マスコミ業界において浸透している。特に米国の大学で非常に深く浸透している。中共の外交官はしばしば学生会や大学の機関に飲食や旅行を提供している。彼らはそこに大きく投資している。中共は学校機関の一部の人間をコントロールし、彼らの発言をコントロールして、彼らに中共の政策に対する批判をさせないようにしたいのだ」

中国の民主活動家、董広平氏は、中共は米国の医療業界や科学者らの間で、大学への浸透工作は数十年も続いており、今回のコロナ禍では医学界があからさまに中共の言いなりとなったが、このことは中共が経済的利益を利用して医学界を人質に取ったことの証拠だと述べています。

汪志遠氏は、世界が何も手を下さなかったことで、中共の臓器狩りは今や中国の一般社会にまで広がっていると指摘しています。

汪志遠氏
武漢ではここ数年の間に大学生数十人が行方不明になったり失踪したりしている。中国大陸では毎年大勢の女性や子供が行方不明になっている。なぜだ?その一部の人は臓器狩りに遭ったかもしれない」

頼建平氏も、「世界が経済的利益の損失を恐れて中共の残虐行為に抵抗もせず、声も挙げなかったら、世界中が金の亡者になり道徳も低下して、最終的には全世界が中共の猛威にひれ伏すことになるだろう。非常に危険だ」と指摘しています。

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