先日、ニューヨーク市の地下鉄車内で、露骨な表現を含むポスターを引き剥がす動画が話題になりました。引き剥がされたのは、同性愛などのLGBTQの考え方を支持する内容のポスターで、動画は1週間のうちに100万回以上再生されました。当事者のアジア系女性に話を伺い、何故そのような大胆な行動に至ったのかを尋ねました。
子供たちがこんなものを見て良いと思いますか?これはプロパガンダです。
これらの人々は、公共スペースで掲示するには露骨すぎると多くの人々が考えるデートアプリの広告を引き剥がしています。
元ジャーナリストで活動家 カオル(王薰)さん
「この動画が話題になっているのは、ひとえに人々が必要としている会話だからだと思ます」
カオルさんは以前ジャーナリストでしたが、現在はニューヨークで集会を開き、プロパガンダや子供たちの洗脳教育について話す活動をしています。
もう一つは、中国を訪れていた時のことを思い起こさせる言論の弾圧です。
元ジャーナリストで活動家のカオル(王薰)さん
「中国は金の鳥籠のようなものです。表面上は安全で快適に見えますが、自由ではありません。自分の言いたいことを自由に言えないのです」
カオルさんは、中共政府の厳しい管理体制も指摘しています。特に忘れられないのが公衆トイレでのことだといいます。トイレットペーパーを取るために、設置された顔認証機械で自分の顔をスキャンしなければならなかったのです。そしてもっと取ろうとすると、機械に拒まれたといいます。
記者
「現在のニューヨークは、あなたが経験した中国と比べて、何か類似する点がありますか?」
元ジャーナリストで活動家 カオル(王薰)さん
「米国では正義が重要で、正義の文化ですが、アジアでは恥の文化が支配的で、それは人々を従わせるためです。私が気になるのは、恥の文化が西側の国に忍び込んできたことです」
カオルさんは、政府が押し付けるパンデミック対策について自分の考えを表明することを恐れる人々に恥の文化を垣間見ることができると述べています。
日本とニューヨークで育ったカオルさんは現在、「ニューヨーク・フリーダム・ラリー」という団体のメンバーです。毎週月曜日の正午にニューヨーク市庁舎に集まり、米国社会におけるマスクやワクチンの義務化について自分で考えるよう、人々に呼びかけています。
〈字幕版〉