中国の高級酒、茅台(マオタイ)などを製造する貴州茅台グループの元会長、袁仁国(えん・じんこく)被告に、収賄罪により無期懲役の判決が下されました。
9月23日午前、貴州省貴陽市の裁判所は、貴州茅台グループの元会長・袁仁国被告に対し、無期懲役、全ての個人財産没収などの判決を言い渡しました。判決によると、袁被告は第三者に便宜を図り、その見返りとして1億1290万元(約19億4500万円)を受け取ったとしています。また、現在は失脚している貴州省の高官・王三運、王暁光などに取り入っていました。報道によると、5kgの金の鼎(かなえ)を袁被告に賄賂として渡した取引先もあったとのことです。
袁仁国は、茅台グループで長年要職に就き、貴州省政治協商会議経済委員会の副主任を務めていました。2019年5月、党籍と公職を剥奪する処分が下され、同年9月から正式に取調べを受けていました。
有罪判決が下された袁仁国以外にも、茅台グループは近年、元党委員会書記兼社長の劉自力、元党委員会委員で副社長の高守洪など7人の幹部が相次ぎ失脚しています。