2021年最も醜い建築物ベスト10

毎年恒例の「中国で最も醜い建築物トップ10」の候補が発表されました。橋や門、ホテル、そして教会などが候補として挙げられています。いくつか見てみましょう。

暫定トップは、中国で最も古く、最も権威のある高等教育機関のひとつ、浙江大学にある門です。この門の幅は88メートルで、バスケットボール場6面分(6×15=90メートル)に相当します。

同ランキングの判定基準の1つは、「極端に不合理な構造機能」であることです。また、「周囲の環境や自然条件と著しく不調和である状態の」建物も対象となります。

あるネットユーザーは「入り口には車や人が通る通路がないが、この門は何のためにあるのか?」と投稿しています。

第2位は、中国南西部・四川省にある吊り橋です。この橋の主塔は、伝統的な民族衣装を着用した2組の男女の姿になっていて、ネットユーザーからは「不気味だ」との意見も多く投稿されています。また、塔の足元にいる人々を、象の足元にいる蟻のようだとの投稿もあります。

第3位は、広東省にあるバイオリン型の教会で、古い建物が密集しているエリアに建設されています。教会の構造から、「この教会はバイオリンと関係があるのか?」という声が聞かれます。

第4位は、ロシアのマトリョーシカ人形を模したホテルです。この建物は、内モンゴルのリゾート地に建設されました。

ガラスのカーテンウォール、欧風の建築基礎、透明な内部構造、回廊風の展望台などで組み合わせられたホテルです。

候補として挙げられたものの、同ホテルに対するコメントはほとんどがポジティブなものです。

あるネットユーザーは、「観光用の建物としては、悪くないと思う。形も内装もかなり特徴的だ」と投稿しています。また、「気に入った」、「観光名所として醜くはない」と投稿するユーザーもいます。

次の候補は、中国中部・陝西省西安市にある子供向けの美術館です。この建物はトライポフォビア(集合体恐怖症)を引き起こすと指摘されています。

オンライン投票は12月まで行われており、結果は年内までに発表される予定です。

 
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