米国は中国企業に対して重要な放射性燃料の輸出を差し止めています。中共の軍事的野心の高まりを懸念してのことです。
中国最大の原子力企業は、米国から特定の核関連物質を入手できなくなりました。これは中共の核による世界支配への野心が高まる中、米原子力規制委員会(NRC)が輸出差し止め命令を出したためです。
中共政権は核兵器製造を加速しています。米国の核戦力を監督しているチャールズ・リチャード氏はこの点に関して議員たちに重大な警告を発しています。
米国戦略軍司令長官 チャールズ・リチャード海軍大将
「彼らは2030年までに備蓄量を2倍に増やすペースで進んでいる。更に私は、一国の核兵器保有量の規模は、その力を使って何ができるかを推し量るおおよその目安になると考えている」
中共が核弾頭の数を増やす一方で、米国はその備蓄を減らしています。現在の核弾頭数は3700発超で、1年前の3800発超から減少しています。
米国の新たな禁輸措置は、中国広核集団(CGN)を対象とするものです。CGNは世界3位の原子力企業であり、中国最大の原子力企業でもあります。
米国がCGNへの輸出を差し止めたのは、核兵器の製造に必要な放射性物質や重水素等の物質です。
中国の原子力発電所の稼働にはこれらの物質が必要であり、そしてこれらの発電所は核兵器製造に必要な材料を生産します。
今回の禁輸措置は、トランプ政権時代の命令の延長線上にあります。2020年、トランプ政権は、CGNが米国の民生用原子力技術を取得することを禁じました。
この命令では、中共が民間企業の専門知識を軍隊の近代化に転用し、ひいては米国の国家安全保障に脅威をもたらすという懸念が表明されています。