中共当局は昨年、豪州産の石炭の輸入を禁止していましたが、最近、禁輸措置により港湾に保管されていた豪産石炭を解禁しました。そして、新たな供給先も見つけたようです。
中共の官製メディアの報道によると、東部の浙江省は10月4日、カザフスタンから初めて石 炭を輸入しました。これは、中国東部の製造拠点が、中央アジアに新たな供給源を求めていることを示唆しています。
カザフスタンからの約15万トンの石炭は、30日間の輸送を経て、現在は既に中国国内に積み降ろされています。今回、カザフスタン産石炭を輸入したのは浙江省エネルギーグループで、浙江省当局がこの動きを支援しています。
中央アジア諸国の石炭は、輸送コストが高いため、通常は割高になります。
地元紙によると、浙江省エネルギーグループは6月と7月にも米国から13万トンの一般炭を輸入しています。同グループが米国から石炭を購入したのは初めてのことだといいます。
中国は現在、石炭不足による電力供給不足に悩まされています。この問題により、石炭価格が高騰しており、広範囲にわたる停電により、国内企業や住民に大きな問題をもたらしています。