華為が元BBC上級幹部採用 高度外国人材獲得の動き強化

中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は、英放送局BBCの元上級幹部を同社の「編集主幹」として採用しました。「編集主幹」の具体的な職務内容については明らかにされていません。

米当局は現在、国家安全保障上の懸念や中共軍との関係を理由に、ファーウェイなど中国企業5社の通信機器に対する認証を禁止にしています。

ファーウェイで新たに採用されたギャビン・アレン氏は、BBCの元上級幹部であり、英国で最も影響力のあるニュース番組の責任者を務めていました。

アレン氏は先月28日、ビジネス向け交流サイト「LinkedIn(リンクトイン)」でファーウェイに加入することを発表し、「世の役に立つための創造力を有するこの会社に加わることを大いに誇りに思う」と表明しました。

ファーウェイは、高度外国人材獲得の動きを強化しています。これは、米国による圧力や他国からの疑惑に直面しているためです。ファーウェイが5Gインフラを構築すれば、中国共産党によるスパイ活動に拍車をかけるのではないかと懸念する声があります。

最近では、ファーウェイのフランス法人が数学界で最高峰の賞とされるフィールズ賞を受賞したフランスの著名な数学者ローラン・ラフォルグ氏を採用し、国際的に波紋を広げました。

仏国防省傘下の軍事学校戦略研究所(IRSEM)が先月20日に発表した報告書では、ファーウェイによる特定政党への後援や、コネクションを持っている元官僚の採用などにより、欧州の国際政治に対する影響力を拡大する狙いがあるのではないかと指摘されています。

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