Facebookの内部告発者 二人目が声を上げる

Facebookの元社員が、誤情報の取り扱いに関する内部告発を行いました。この内部告発者は、議会で証言する用意があると述べています。

Facebookの元社員張学菲(Sophie Zhang、ソフィー・チャン)氏は2021年4月に同社への批判を公表しました。張氏はCNNのインタビューで、議会で証言する用意があると語りました。

張氏はFacebookのデータサイエンティストを務めていましたが、2020年に解雇されました。同氏は、特に小規模な発展途上国でヘイトや誤情報への対策が不十分だとしてFacebookを批判しました。

Facebook元社員 ソフィー・チャン氏
「複数の国の政府や大統領が、自国民を操作するためにFacebookを最大限利用する必要があると考えたこと、しかもそれを隠そうともしていないという事実は、これがどれほど警戒すべき重要な問題であるかを物語っている」

張氏は10月11日のツイートで、「議会が私の証言を望むのであれば、過去半年間公言してきたように、私は市民としての義務を果たすつもりだ」と述べています。同氏はまた、具体的な機関名は明らかにしていませんが、米国の法執行機関に潜在的犯罪行為に関する詳細な文書を提出したとも述べています。

張氏が昨年内部告発を行った際、Facebookの役員ガイ・ローゼン氏はツイッターで張氏の主張は「偽いいね」に関するものだとツイッターに投稿しました。

Facebook元社員 ソフィー・チャン氏
「この件を担当した対策チームも彼自身もそれが『偽いいね』のようなものではない、フェイクではないことを十分承知していた。実際、Facebookは私の仕事に基づいて徹底的な調査を行い、メディアの注目を集めたものを削除した」

張氏はCNNに対し、解雇された理由は自分が成果を上げられなかったからだとFacebookに告げられたと語りました。

退社直前に張氏は自身のWebサイトでメモを公開し、仕事の一環として世界の政治に影響を与える決定を個人的に下した経緯を詳細に説明しました。 しかしその後、同氏のサイトはそのメモともども閉鎖されました。

張氏はFacebookが提示した64,000ドル(約730万円)の非難禁止合意を拒否しました。

Facebookの内部告発者は張氏が2人目で、最初の内部告発者フランシス・ホーゲン氏は10月5日に議会で証言しました。ホーゲン氏はFacebookとInstagramにおける子供たちの安全性について語りました。

〈字幕版〉

 
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