中国民用航空局(CAAC)は、新たな運航計画を発表しました。同局が先月29日に発表した声明によると、国際線の旅客便は週400便程(408便)に減少させるとのことです。
この数字は、昨年のパンデミックのピーク時に比べて約20%も減少しています。
また、パンデミック以前のフライトスケジュールと比較すると、わずか2%程度の便数になります。
この変更は10月31日から3月下旬まで実施される見通しです。
その一方で、中国本土の国内線は前年同期比で7%以上増加しています。
中国民用航空局は、パンデミックが発生した2020年3月に国際便を大幅に減便しました。これは、本土の航空会社は1社が1つの国に1路線を1週間に1便のみ運航を許可する、いわゆる「5つの1政策」に基づいたものです。
同政策実施後、航空券価格がすぐに高騰し、多くの中国人観光客が中国国外で立ち往生する事態になりました。
米政府運営の国際放送局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」によると、この新たなフライトスケジュールは、来年2月の冬季オリンピックと3月のパラリンピックを円滑に進めるためのものだとしています。