ランド・ポール上院議員とファウチ博士 機能獲得研究をめぐり火花

米共和党のランド・ポール上院議員とアンソニー・ファウチ博士は、武漢ウイルス研究所での機能獲得研究をめぐって再び火花を散らしています。ポール上院議員はファウチ博士がこの研究に資金を提供した責任を追及していますが、ファウチ博士は責任を否定し続けています。

ランド・ポール上院議員は、11月4日に開かれた上院保健委員会の会議で、米国立衛生研究所(NIH)が武漢ウイルス研究所に資金提供した研究について、アンソニー・ファウチ博士が国民を欺いていると非難しました。

ケンタッキー州 ランド・ポール上院議員(共和党)
「私たちが言いたいのは、これはリスクを伴うタイプの研究であり、機能獲得研究であるため、中国(共)と共同で行うことはリスクを伴い、新型コロナウイルスはまだ明らかにされていないウイルスから作られた可能性があるということだ。中国の研究室で作られたとしても、中国(共)がそれを明らかにするとは期待していない」

NTDの番組「ザ・ボウ・ショー」が公聴会の前に行ったインタビューで、ポール議員は自身が目指していることを語りました。

ケンタッキー州 ランド・ポール上院議員(共和党)
「次はもっとひどいことになるとしたら、例えば、もし死亡率が15%あるいは50%のウイルスが研究所から流出したら、どうなってしまうのか?現時点での全ての証拠が、このウイルスが研究所に由来することを示している。研究所から流出したものであれば、また同じことが起こるかもしれない。だからこそ、私たちはしっかり議論する必要があるのだ。機能獲得研究を行うべきか、納税者はそれに資金を提供すべきか?」

ファウチ博士は、武漢ウイルス研究所で行われた研究は機能獲得研究の定義に合致しないと主張し続けています。

米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長 アンソニー・ファウチ博士
「ガイドラインは非常に明確で、ヒトに制御不能な形で感染し、高い罹患率と死亡率をもたらす可能性のある病原体を扱い、それを強化する実験を行った場合だ。EPPPという言葉があるように病原体にその可能性を高めるための実験を行うのだ」

ケンタッキー州 ランド・ポール上院議員(共和党)
「エコヘルス・アライアンス(米非営利団体)がウイルスを採取してWIV1ウイルスと結合し、自然界に存在しないウイルスを発生させ、ヒト化細胞を持つマウスを病気にしたとき、それが機能獲得研究ではないと言うのか?」

ファウチ博士は、ウイルスの起源についての憶測を含め、ポール上院議員が指摘した多くの点に同意できないと述べています。

米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長 アンソニー・ファウチ博士
「あなたは、私が現在のパンデミックに対して責任を取る気がないと言った。私は現在のパンデミックに対して何の責任も負わない。現在のパンデミックに対しては、いいか!二つ目、あなたは研究室からの流出を示す証拠が圧倒的であると言った。ウイルス学者や分子生物学者の多くは、あなたの意見に同意しないと思う。あらゆる可能性を残しても、これは自然発生である可能性の方がはるかに高いのだ」

ポール上院議員は、武漢での機能獲得研究に対し国立衛生研究所(NIH)が資金提供を承認したことをファウチ博士が認めるとは期待していないといいます。ファウチ博士の度重なる否定は返って彼の信用を失わせていると述べています。

ホワイトハウスの広報担当者は同日、バイデン政権は依然として中共ウイルスの起源を解明することに注力していると述べました。

〈字幕版〉

 
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