北京の地下鉄駅で崩落事故 ネットユーザー「不吉の予兆」

北京地下鉄19号線で近日、突然崩落事故が発生し、注目を浴びています。事故発生が中共六中全会(党中央委員会第6回全体会議)の前夜だったため、「不吉だ」と揶揄する声もあります。

11月4日、北京の地下鉄19号線の右安門駅付近で突然、崩落事故が発生しました。

現場を撮影した動画では、ある女性が大事故が起きたと話しています。

動画音声
「今この道は全部封鎖されていて、前方の地下鉄で崩落が起きたと言っている。右安門外のこの道は全部封鎖されていて、開陽里三街から大石橋のあたりまで封鎖されている」

別の動画では、多くの人や車が路上でストップして、現場が広範囲に交通警察官によって封鎖されている様子を、市民が周囲から眺めている様子が撮影されています。

交通警察官が拡声器を使って、交通整理をしています。

交通警察官
「交通整理を行っている。こちら側に向かって進め。臨時交通整理を行っている」

北京の開陽里付近のあるホテル従業員は新唐人テレビの取材に対し、地下鉄19号線で崩落事故発生後、現場が封鎖されたと話しています。

北京豊台区のホテル従業員
「あの地下鉄はまだ開通していない。新しく建設された地下鉄だ。封鎖されているのはあの場所だけで、ほかは封鎖されていない」

北京開陽里付近で商売を営む田さん
「路面陥没は二日前に補修が終わったようだ。二日前はあの信号機付近で交通整理をしていた」

北京市民の陸さんは、中共は事故が発生すると、いつも情報封鎖を行うが、却って人々の憶測を深めていると話しています。

北京在住の陸さん
「この地下鉄19号線で崩落事故が発生した。私が思うに、これは中国でよくある施工安全事故だ。この腐敗体制によって、ほとんどすべての工事にこのような隠れた安全上の問題が生じ得る。今日はこの橋が崩壊したとか、明日はあのビルが倒れたとか。その数が非常に多く、この種の事故は非常に多い」

地下鉄19号線が竣工前に崩落したことで、世論も大いに注目しています。中共六中全会が11月8日から11日まで北京で開催されることから、あるネットユーザーは不吉な予兆だと揶揄しています。

北京地下鉄19号線の第一期工程では、2021年末にテスト運行が予定されており、全線設計最高速度は時速120キロメートルで、北京市内で初めての高速試験走行となる新たな路線だと報じられています。

11月3日、北京市軌道交通指揮センターは、今年の年末に北京地下鉄に新たな路線が開通すると発表しています。一方で今の世論は、今回の地下鉄崩壊事故によって、庶民は地下鉄の品質と安全性に疑問を抱いている可能性があることを示しています。

 
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