「フォーブス」が最新版の長者番付を発表しましたが、中国の億万長者ランキングに大幅な変動がありました。
11月4日、米経済誌「フォーブス」は2021年度の中国長者番付を発表しました。ランキング上位を見ると、トップは中国の飲料水最大手「農夫山泉(のうふさんせん)」の創業者、鍾睒睒(しょう・せんせん)氏で、資産額は4244億元(約7兆5千億円)。
2位は、動画投稿アプリTikTokの親会社、バイトダンス(北京字節跳動科技)の会長を退任したばかりの張一鳴氏で、資産額は3825億元(約6兆8千億円)。
3位は、世界最大手の電気自動車用電池メーカー、寧徳時代新能源科技(CATL ねいとくじだいしんのうげんかぎ)の会長、曾毓群(ロビン・ゼン)氏で、資産額3272億元(5兆8千億円)でした。
アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏の資産は、この1年間で大幅に減少し、昨年の首位から5位に後退しました。テンセントの創業者、馬化騰(ポニー・マー)氏は昨年の2位から4位に後退。また経営危機に陥った「恒大集団」の創業者、許家印氏は、昨年の10位から44位にまで転落しました。
今回、中国億万長者ランキングが大きく変動した理由として、中共当局の推進する「共同富裕政策」が業界を直撃し、大打撃を与えたためとみられています。