11月7日、国連の気候サミット(COP26)と並行して、台湾は独自の環境イベントを開催しました。台湾は国連加盟国ではないため、英国グラスゴーのサミットには参加できなかったのです。
報道によると、このイベントを前にスコットランド労働党の一部の政治家がエディンバラの中共領事館から、台湾のイベントに参加しないよう圧力をかける書簡を受け取ったとのことです。
報道によると、スコットランドの一部の政治家がエディンバラの中共領事館から、グラスゴーのCOP26と並行して行われる台湾の環境イベントに出席しないよう求める書簡を受け取りました。
書簡には次のように書かれていたといいます。
「このイベントの主催者は、台湾とスコットランドの気候協力を隠れ蓑に、議員というあなたの立場を利用して、躍起になって台湾独立という妄想を是認しようと企んでいます。貴殿がそれを見抜き、台湾デーのイベントに参加しないことを願っています」
スコットランド労働党のポール・オケイン氏はLBCラジオで、この書簡を受け取ってショックを受けたと語りました。しかし、イベントへの参加を取り止めることはしませんでした。
これより前、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相は記者会見で、台湾のイベントや中国との関係について質問された後、次のように述べています。
スコットランド自治政府 ニコラ・スタージョン首相
「台湾デーの祝賀会への招待状を受け取ったかどうかは分からない。把握していない。私はCOP26で非常に過密なスケジュールをこなしてきたので、いろいろなところから招待を受けたけれども、残念ながらその全てに応じることはできなかった。調整してかなりの数の招待に応じたものの、招待された全ての場に出席することはできなかった。国民党 (SNP)の同僚の一人、ウェストミンスター議会の議員がその夜に出席しているのを見かけたような気がする。ただ、それが本当にそうだったかは確認してみなければ分からない。広い視点から言えば、私は基本的に自己決定と人権の原則を支持している。他の国が差し出がましくスコットランドにああしろこうしろと言うのは、有益ではないと思う。特にこのようなサミットの場では、世界の他の地域の問題に口を差し挟まないことが重要だと思う。中国との貿易関係はスコットランドにとって重要だ。私は個人的に中国を訪問し、スコットランド産の農水産物を宣伝し、投資を促進してきたが、世界各国との貿易関係と同様、中国との貿易関係が可能な限り堅固な倫理的基盤に基づいているかどうか、また、スコットランドの全ての貿易関係に際して人権の重要性を決して見失わないよう常に気をつけなければならないと考える。私たちは、世界各国との全ての関係において、常に人権のためにはっきり意見を言うつもりだ」
〈字幕版〉