中国新疆の砂漠に米空母の模型建造か

中共軍が新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に、訓練用の標的として米国の空母の模型を建造していることが明らかになりました。中共軍は、空母への対抗能力の強化に注力しているとみられています。

米海軍協会(USNI)ニュースは11月7日、中共軍が新疆ウイグル自治区にあるタクラマカン砂漠に、軍事訓練用の標的として実物大の米空母と、少なくとも2隻のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の模型を建造していると報じました。

報道ではこの試射施設について、「中共が引き続き空母への対抗能力に焦点を当て、特に米海軍の軍艦に重点を置いていることを示すものだ」と伝えています。また、イラン軍が昨年、ペルシャ湾で演習用に作った米空母の模型とは違い、中共の新しい模型は精密機器を装備しているとみられています。

米国の宇宙テクノロジー企業マクサー・テクノロジー(Maxar Technologies)が撮影した写真によると、試射施設には幅6メートルのレールが敷かれており、その上に大量の計器が装備された長さ75メートルの模型が建造されています。

地理空間情報企業オールソース・アナリシス(AllSource Analysis)は、この地域は以前より弾道ミサイル実験に使用されており、軍艦の模型に複数のセンサーを含めて大量の計器が装備されていることから、この施設は繰り返し使用される可能性が高いと分析しています。

報道によると、この試射施設は何度も再建されており、2019年3月から4月に取り壊され、今年の9月にまた使用を再開しています。

11月8日、中共外交部の汪文斌報道官はこのことについて質問を受けた際、「何も知らない」と答えました。

 
関連記事