大連で感染拡大 荘河市がロックダウン

大連で最近広まっているデルタ株は、甘粛省、内モンゴル、黒竜江省で拡大したウイルスよりも感染力が高いとされています。大連の荘河市では感染が拡大したためロックダウンが行われ、住居の扉には封印シールが貼られ、溶接で封鎖されたところもあります。

当局の通知によると、11月10日18時に大連の合計13の中リスク地区のうち、10か所が荘河市に集中しており、2か所が大連市甘井子区(かんせいし-く)でした。荘河市の大学では食堂従業員4人の感染が確認されました。

8日、インターネット上に、寝室に4日間隔離された学生に朝食が午後3時になってようやく提供され、夕食に出された豆腐料理は酸っぱく、キクラゲは煮えていなかったとの投稿が流れました。荘河市民は、現地はすでにロックダウンされ、人や車の行き来が禁止されたと明かしています。

大連荘河市のホテル従業員
「封鎖しているので、入れない。一日に10件以上(感染が確定している)。私たちのホテルは政府に収用された」

大連荘河市の住民
「荘河市は今ロックダウンされている。大連の状況ははっきりわからない。まだ通知もないので、公式発表を元にした話しかできない」

あるネットユーザーは最近、大連医科大学第二医院が出した通知によると、大連で拡大しているウイルスは以前よりも強烈で、デルタ株の感染力は甘粛省や内モンゴル、黒竜江省のウイルスよりも高いと投稿しました。当局は9日、すべての人は大連から出てはならないと通達し、講じられた封鎖措置はロックダウンに近いものとなっています。

大連市沙河区の住民
「今、大連に入ることはできるが、大連から出るのはとても難しい。出るのには、各種証明書を発行してもらう必要がある。PCR検査を行えば出られるわけではなく、さらに自分の住んでいる場所の地域と居住区事務所の両方から、証明書を出してもらわなければならない」

大連の住民は、現在高速道路を通行できるのは緊急物資と医療用品を積んだ車だけで、野菜や宅配便の車は大連に入れないため、野菜の価格が高騰して、500グラム10元(約180円)以下の野菜は白菜と大根とジャガイモだけになったと話しています。

大連市甘井子区の住民
「大連は今、疫病のせいで隔離が必要になっている。高速道路は制限されていて、店内で食事することはできない。農産物や野菜の販売はある。スーパーマーケットも開いている。だがすべて行動コード、健康コードが必要だ」

現在、大連のすべての居住区でPCR検査が行われており、12日からは外出禁止令が出されています。現地のネットユーザーは「非常に深刻だ。報じられているよりももっと厳しい」「警察車両がいたるところで巡回している。まるで世界最後の日のようだ」と投稿しています。

 
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