遼寧省 記録的な大雪で640万頭の家畜が死亡

中国東北部では11月6日以降、記録的な吹雪と強風に見舞われ、大混乱に陥っています。稀に見る大雪により、交通機関の麻痺、列車や飛行機の運行停止、学校の閉鎖、数百万頭の家畜の凍死など、多くの影響が出ています。

遼寧省農業農村部の報告によると、640万頭の家畜(主に家禽)が凍死したとのことです。

当局の発表によると、11月10日16時の時点で、省内の11,600の農場が被災し、約676万平方メートルの家畜小屋などが倒壊し、直接的な経済的損失は17億元(302億円)を超えるとされています。

また、内モンゴル自治区では、家や車が雪に埋もれている光景が見られました。降雪量は46時間で60センチを超え、1951年以来70年ぶりの記録的な大雪となりました。

官製メディアCCTVによると、内モンゴル自治区の通遼市では死者が出ているとのことです。

遼寧省では大雪のため、11月9日の時点で高速道路の大半の料金所が閉鎖されたほか、鉄道駅の多くも閉鎖され、交通機関に深刻な影響が出ました。

遼寧省と吉林省の気象局は、4段階の気象警報システムの中で最も厳しい、吹雪の「赤色警報」を発令しました。

また、気温の低下に伴い、電力供給への懸念も高まっています。中国東北部の一部の地域では、吹雪の中、電力、水、ガスの供給が停止したと報告されています。

黒龍江省では、国家電網黒龍江電力公司が多数の送電線を停止させたため、約25万人が影響を受けたとのことです。

しかし、東北部全域で停電の影響を受けた人の数は不明です。

中国のSNS「微博」には、停電が長引いているだけでなく、水道も停止したなど、不満の投稿が殺到しています。

あるユーザーは「私の地区では、電気が一晩中止まっている。電気もつかないし、暖房もない。いつになったら復旧するのか」と投稿しています。

他にも「雪の後に雨が降った。数日前から家に閉じ込められていたのに、突然電気も水道も止まった。どうやって生きていけばいいのか?」との投稿もありました。

これらの状況を受けて、中共の官製メディアは、当局は石炭の輸入とエネルギー生産の増加に取り組んでいると報じています。

 
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