英仏政府 移民の越境を100%阻止すると約束

フランス英国の間で移民の越境をめぐる緊張が高まる中、フランスの警察はダンケルク近郊の不法移民キャンプを撤去しています。先週、一日としては記録的な数の移民が英国の海岸に辿り着いたことを受け、両国は11月15日、危機管理について協議を行いました。

フランス当局は11月16日、フランス北部にある不法キャンプから約1,500人の移民を立ち退かせる措置に着手しました。

ダンケルク近郊のキャンプでは、警察や特殊部隊が作戦を監視しています。

援助団体によると、移民の多くはイラクやアフガニスタンの出身で、英仏海峡を渡ることを望んでいるとのことです。

今回の立ち退きは、11月15日に英国のプリティ・パテル内相とフランスのジェラルド・ダルマナン内相が移民問題について協議を行った後に実施された措置です。

11月11日に一日の最高記録となる1,185人の移民が英国に辿り着いた事態を受けて、両国は移民斡旋業者に対する取り締まりを強化することで、越境を「100%」阻止することを約束しました。

フランスのダルマナン内相は11日のテレビインタビューの中で、移民を危険な越境へと向かわせる原因になっているのは英国の労働法だと述べ、危機の原因は英国にあると非難しました。

ダルマナン内相はこう述べています。「何故彼らは英国に行くのか?カール・マルクスならこういうだろう。英国の労働市場が、非正規労働者の予備軍が働けるように多くの点で機能しているからだ」

今年、英仏海峡を小型ボートで渡って英国に辿り着いた人は2万3千人を超えています。これは2020年の3倍に迫る数です。

英国はフランスにボートの出航を阻止すべく更なる努力をするよう求めています。

フランス警察は、越境するボートの増加を食い止めてはいるが、流出そのものを抑えることはできないと述べています。

〈字幕版〉

 
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