大連市荘河で感染が拡大し続けています。ある市民は、集合住宅の出入り口に封印シールが貼られたほか、現在はそれに加え警報器も設置され、家から出たら捕まってしまうと明かしています。大規模な隔離措置を行っても、収容する隔離施設が不足したり、住環境が劣悪だったりすることに、住民から怒りの声が上がっています。
当局の公式発表によると11月17日、大連市で新たに現地発生の症例が見つかりました。当日の統計データによると、今回の感染拡大における大連市の感染者は少なくとも280人です。なかでも荘河市の状況が最も深刻で、12日には荘河市の各戸の入り口に封印シールが貼られました。荘河市で商売を営む林さんは、今はもっと厳しくなっており、ドアに警報器が設置されたため、外出したら拘束されると明かしています。
大連市荘河市で商売を営む林さん
「どのみちもっと厳しくなった。今はまったく外出させてもらえない。すべての店舗のドアに封印シールが貼られ、家にも貼られている。しかもドアに警報器が設置されたので、一歩外に出たらすぐにばれて直ちに捕まる。今は人を捕まえることに力を注いでいるので、もし自由に外出したらすぐ捕まる」
インターネットには、11月14日に一部の荘河市民が大連市旅順の隔離施設に運ばれたものの、居住環境があまりにも劣悪で不満が続出し、車から降りるのを拒否する市民の様子を撮影した動画が投稿されています。
大連市旅順の隔離施設に運ばれた荘河市民
「小さなシングルベッドに、夏用の布団で、暖房もない。二人では寝られない。こんな環境には子供はとても住めない。入ったらすぐ風邪を引いてしまう」
林さんは、多くの人が隔離されたが、一部の隔離地点の環境は劣悪で、丹東の隔離施設に送られた人もいると話しています。
大連市荘河市で商売を営む林さん
「隔離されている人が多すぎる。一部の村は全村民が隔離された。大規模隔離が行われていて、もしある建物のあるブロックで、一つの家庭に濃厚接触者がいたとしたら、その建物のブロック全員がすべて隔離に送られる。荘河にはすでに場所がなくなった。大連もだ。現在、大連の普蘭店区と長海県の隔離施設は満員になってしまった。その後はすべて丹東に送られている。大連全体で場所がなくなり、一部の場所は環境がよくないので誰も受け入れない。だから丹東に送られている」
大連市甘井子区(かんせいし-く)のホテル従業員は、レストランやネットカフェなど人が集まる施設はすべて閉まっており、大連市全体でほぼ毎日PCR検査が行われいると明かしています。
大連市甘井子区のホテル従業員
「甘井子区でも感染が拡大して、バスなどは動いているが、レストランや人が集まる場所はすべて閉まっている。入浴施設やネットカフェもだ。大連の感染拡大が非常に深刻だからだ。現在はまだ中リスクエリアだが、私たちは全員PCR検査を受けて、市内全体で一斉に検査が行われている。ほとんど毎日行われていて、すでに4回目だ」
ネット上の投稿では、大連甘井子区で2万人近くが住む居住区が十数日封鎖されたことで物資が不足し、どうやって生きろというのかと不満をこぼしています。