旅行者にとって、ホテルに泊まることはごく普通のことですが、中国ではホテルが別の邪悪な目的に使われることがあります。中共当局はホテルの一部を闇刑務所に改造し、良心の囚人を拘束して、信念を放棄させるために使っています。
米国に拠点を置く法輪功情報サイト「明慧ネット」の報道によると、今年10月、河北省衡水市の法輪功学習者数人が不当に連行され、市内にある「弘和ホテル」の裏側にある建物に拘束されました。
内部関係者が明かしたところによると、この建物の4つの部屋が法輪功学習者の拘束と尋問に使われていたといいます。
この4つの部屋には窓がなく、分厚い防音壁が設置されていたといいます。連行された法輪功学習者は鉄製の椅子に縛り付けられ、一晩中取り調べを受けました。更には、彼らが眠れないようにテレビが大音量で流されていました。
カナダ在住の2人の法輪功学習者が、中国の「闇刑務所」での体験を語りました。
馮曉欣(ひょう ぎょうきん)さんは13歳の時、広東省で祖母と一緒に法輪功迫害の真実を伝えるチラシを配ったことで強制連行され、この種のホテルに拘束されました。
法輪功学習者 馮曉欣さん
「それは普通のホテルではない。特殊な設計になっていて、私は何階も上って、カギのついた鉄製の扉をいくつも通り抜け、ようやく拘束されていた部屋の外の廊下に辿り着く。廊下の外には防犯ネットが張られ、私が逃走できないように警官が2人扉のそばに立っていた。窓は全て太い鉄格子で封鎖され、いくつかの穴が見えるだけだった」
呂平義(りょ へいぎ)さんも同じ経験をしたことがあります。2004年7月、広東省珠海市で警察によって強制連行されたときに、民富ホテルに拘束されたといいます。
法輪功学習者 呂平義さん
「ホテルは主に洗脳に使われていた。信念を放棄しない者は労働収容所に送られるのだ。私は逮捕され、車に押し込まれて珠海民富ホテル(Minfu Hotel)に送られた。私はまず、ある部屋に入れられた。補助警官が来て監視していたので、私は外に出られなかった。廊下でも警備員が巡回していた。何故だかわからないが、翌朝まで一晩中、魔性の強いうるさい音楽を大音量で流していた。後になって他の学習者から聞いたのだが、特別にそのように設計されているらしい。その部屋は新入りを対象にしたもので、精神的に参らせるためのものだという」
明慧ネットの報道によると、法輪功学習者を洗脳するためのホテルは中国各地に存在しています。