Facebookは、あるスイス人生物学者は中国企業が捏造した存在であるという報告を受け、数百の関連アカウントを削除しました。同じく、別のIT大手企業Twitterもそれに追随しました。
中国のプロパガンダ機関に打撃を与えるため、Facebookはある中国企業に関連する数百のアカウントを削除しました。
この企業は今年の夏、スイス人生物学者と称する架空の著名人を捏造しました。
この不可解なインターネット上の人物は、中国共産党の作り話を拡散し、新型コロナウイルス、すなわち中共ウイルスの起源を調べているWHOの科学者たちに米国政府が圧力を加え、ウイルス発生の責任を中国になすりつけようとしていると非難していました。
しかし最近になって、Facebookの調査チームが、このいわゆるスイス人専門家は中国のあるIT企業により作りあげられた存在であることを突き止めました。
その企業は「四川無声信息技術有限公司(Sichuan Silence Information Technology Co.,Ltd))」で、コメント要請に対し、回答はしていません。
Facebookは12月1日、この企業に関連する500以上のアカウントを削除しました。
このスイス人ではないウィルソン・エドワーズと名乗るいわゆる専門家は、7月に中共官製メディアに内部告発者として大きく取り上げられました。
しかしその1か月後、スイス大使館がこの人物はおそらく存在せず、ニュースは虚偽である可能性が高いと指摘したことを受けて、中共メディアはこれらの記事を削除しました。
Facebookの報告書によると、このキャンペーンは英国、米国等の英語圏視聴者と台湾、香港、チベット等の中国語圏の視聴者を対象としています。しかし、このキャンペーンはほとんど成果を上げなかったとも付け加えています。
12月2日、Twitterもこの動きに加わり、中共の情報キャンペーンに関連する2,000以上のアカウントを削除しました。
これらのアカウントは、中共政権が新疆ウイグル自治区のウイグル人を弾圧しているという主張に対する反論を目的としたものです。