12月10日は「世界人権デー」に当たります。言葉よりも行動がものを言うことを忘れさせない日でもあります。
この動画は、拷問の描写や虐待の映像が含まれており、一部視聴者が不快に感じる恐れがあります。
1948年12月10日の国連総会で採択された「世界人権宣言」は、世界で最も多くの言語に翻訳された文書としてギネス世界記録に認定されています。しかし、深刻な人権侵害の被害者にとっては、言葉だけでは十分ではありません。
ワシントン在住の法輪功学習者 遅麗華さん
「私はめまいがして嘔吐し、耳鳴りがするまで殴られた。当時、結婚してまだ8か月で、妊娠中だった」
遅麗華(ち・れいか)さんは2001年、平和的な心身修養法「法輪功」を実践する人々に対する中国共産党による残虐な迫害を暴露する資料やチラシを印刷したことで逮捕されました。当時の中共総書記・江沢民は、1999年7月に法輪功に対する弾圧に踏み切り、中国では現在も法輪功学習者は全国規模の迫害にさらされています。
ワシントン在住の法輪功学習者 遅麗華さん
「この迫害によって、私は100日足らずの間に、夫、母、父、兄の4人の家族を失った」
遅麗華さんの娘、徐鑫洋(じょ・きんよう)さんは、父親が亡くなる前に2度だけ一緒に過ごすことができましたが、中共当局による拷問と虐待で、父親はやせ細り、悲惨な状態となっていました。
遅麗華さんの娘 徐鑫洋さん
「初めて父を見たのは、7歳の時だった。父は私を抱きしめようとしたが、とても痩せていたので、疲れ果ててしまうのではないかと思い、させなかった。とても怖かった」
遅麗華さん家族が受けた迫害の事例は極端に思えるかもしれませんが、中共統治下の中国では今もなお、同様の迫害は広範にわたって実施されており、氷山の一角に過ぎません。今年6月、国連の人権専門家は、中国における強制臓器摘出について警鐘を鳴らしました。
ワシントン在住の法輪功学習者 遅麗華さん
「当初、人々はこのような犯罪が本当に起こっているとは思っていなかったが、事実が証明された今、人々はようやく行動を起こそうとしている」
この世界人権デーに、遅麗華さんは中共当局による迫害を停止させるための新たな文書に署名し、米国人にも署名を促すために、自身の体験を語っています。