中共当局は、内モンゴルの満州里では11月27日に中共ウイルスの感染者が確認されて以来、12月18日まで493人の感染が確認されたと発表しました。満州里市では感染者を隔離するための臨時病院の建設が進められていましたが、現場で働いていた農民工約1000人がそのまま臨時病院に隔離されています。
現在、満州里市はリスクレベルに応じて閉鎖区域と管理区域に分けられ、市民は「家から出ない」または「居住区から出ない」よう要求されています。
満州里市の国宝居住区で隔離されている地元の農民工、柳さんは新唐人テレビに対し、12月初めに博雅(はくが)居住区の臨時病院の建設現場で働いていたが、地元の労働者と地方からの農民工合わせて1000人近くが、現在臨時病院に隔離されていると述べています。
内モンゴル満州里市の農民工 柳さん
「博雅居住区で臨時病院を建てていたが、感染者が出た。12月9日から、全員建設現場で寝泊まりするよう要求された。当時はどういう状況かも分からないまま、言う通りにしました。家に帰ることもできず、何日もここで寝泊まりしている」
柳さんは、12日になってようやく隔離されていることが分かったといいます。しかし、隔離現場の環境は劣悪で、食料や飲み水が不足しているだけでなく、体や頭部はほこりを被ったままで、皮膚には湿疹が出て、全身痒くてたまらないといいます。
内モンゴル満州里市の農民工 柳さん
「私たちが隔離されている部屋は、外から鍵をかけられているため、外に出ることができない。朝食の時に一度開けられるが、食事はゴミだらけの床に置かれる。床に山積みされているゴミは私たちのゴミではなく、以前に働いていた人たちが残したものだ。疫病が流行している中、感染者もおり、交差感染のリスクがあるので、ゴミを片付けて欲しいと言っても無視された」
柳さんは、すでに気が狂いそうになっているといいます。毎日ベランダに座って外を眺めることしかできず、刑務所にいるのと同じだと嘆きます。
同じく、臨時病院で隔離されている王剛さんは、内モンゴル根河市から12月5日に建設の支援に来たが、夜7時に作業が完了したが帰らせてもらえず、完成したばかりの建物の床で寝泊まりしているといいます。
内モンゴルの根河市 王剛さん
「何の説明もない。何日間隔離されるのかなど、明確な説明は何もない。ただひたすら待つのみだ。毎日夜中の1時過ぎに、もしくは12時過ぎ、2時過ぎ、3時過ぎにPCR検査にやってくる。ドアを叩かれ、検査のために起こされる」
王さんは、疫病の流行には耐えることができるが、このような劣悪な環境下では、お金を稼いでも使う前に死んでしまうかもしれないと、絶望感をあらわにしました。