「薬物乱用による死亡者数はコロナ死亡者数を上回っている」=米カリフォルニア

北カリフォルニアのサンフランシスコで薬物の乱用が中共ウイルスの感染拡大よりも深刻化しています。薬物の乱用による死亡者の数は新型コロナウイルスによる死亡者数の2倍近くに増加しています。

サンフランシスコで2020年に中共ウイルスで死亡した人の数は261人でしたが、薬物の乱用による死亡者数はその約2倍となる713人に上りました。

マルチメディア独立系ジャーナリストのジェニー・シャオ氏
「すでに『ひどい』といった形容は使えなくなっている。私は(薬物の乱用)は非常に恐ろしいと思う。これは軽視されている問題だが、率直に言って一種の流行病だと言える。だが以前はこんなことはなかった」

サンフランシスコ在住の独立系ジャーナリストジェニー・シャオ氏は、薬物の乱用問題はここ5年でさらに深刻化していると指摘しています。

マルチメディア独立系ジャーナリストのジェニー・シャオ氏
「以前はどのブロックでも歩くことができたし、この人は生きているのだろうかと考えながらつま先立ちで歩く必要はなかった。また以前は、針の付いた麻薬用注射器が通りに落ちているかもしれないと気にすることもなかったし、映画『ゾンビ』のようなシーンに出くわす心配もなかった」

今年の7月にサンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、薬物乱用を防止するために1320万ドル(約15億円)を投じると発表しました。サンフランシスコ市は最近、麻薬乱用防止計画の一環として安全注射ステーションを推進中で、早ければ来年の春にオープンできるとしています。

これについてシャオ氏は、この方法は問題に絆創膏を貼って自滅への道を加速させるだけだと考えています。

マルチメディア独立系ジャーナリストのジェニー・シャオ氏
「薬物を根本から絶つことしか(薬物の乱用を防ぐ)方法はない。それらの薬物に依存してはならないのだ。しかも私の知る限り、市が言う危険軽減ステーションは、薬物乱用のリスクを下げるだけだろう。だが使用者はずっと自分に危害を加え続けている状態にある。つまり、死の淵を歩き回っているのだ」

そのためシャオ氏は、市がもっとたくさんのメンタルヘルスプロジェクトに投資して麻薬中毒者の薬物依存からの脱出をサポートし、薬物乱用を防ぐよう望んでいます。

 
関連記事