これは中国北部の小さな町で起きている出来事です。
市民たちは現在、中共当局の脱石炭政策により厳しい状況下に置かれています。中共当局は度々、二酸化炭素の排出量を減らすため、石炭消費量の削減を宣言しています。しかし、発電電力量の6割程度を石炭火力が占めている国にとって、クリーンエネルギーへの迅速な転換は困難が伴っています。
河北省のこの小さな町では、薪や石炭を利用することで、寒冷な冬の中で暖を取っていました。しかし、現在、当局はクリーンエネルギーの推進を理由に、薪や石炭の使用を禁止しています。市民は電気暖房しか使うことが許されていません。
地元当局は電気ヒーターを無料で支給したものの、現地住民によると、電源を入れても温度が上がらないと訴えています。71歳の牛さんによると、朝の室温は5度しかなく、牛さんの息子は厳寒のため夜中によく目が覚めるといいます。
暖を取るには、薪ストーブが一般的でしたが、当局により薪ストーブの使用が禁止されています。
町では住民たちが増加する暖房費に悲鳴を上げています。電気代は石炭や薪より高く、ある住民は 「庶民には高額な電気代は到底払えやしない」と述べています。