中東における米国の重要な同盟国が、中国の技術で独自のミサイルを製造していると報じられています。この動きは地域の権力闘争を複雑化させる可能性があります。
CNNの報道によると、サウジアラビアは、中国からの支援を受けて核兵器を搭載できる独自のミサイルを製造しています。この動きは、米国がイランの核開発を抑制するのを難しくする可能性があります。
米政府は、イランの核兵器開発を制限するための核合意を復活させようとしています。しかし、イランは今なおサウジアラビアの最大のライバル国です。
もしサウジアラビアが独自のミサイルを開発しているなら、イランは取り残されたくないと思うかもしれません。サウジアラビアは、この地域における米国の重要な同盟国であり、米国の最も重要な石油供給源の一つです。また、米国にとってこの地域最大の貿易相手国の一つでもあります。
サウジアラビアは過去に中国からミサイルを輸入した経歴があります。当時、同国にはミサイルを製造する能力がなかったのです。同時に、米国はサウジアラビアへの弾道ミサイルの売却を何年も拒否してきました。それは、核拡散の懸念があるからです。
しかし今、衛星画像によりサウジアラビアが独自のミサイルを製造していることが示されています。
軍事専門家がCNNに語ったところによると、この焼却施設が重要な証拠になるとのことです。ミサイル製造にはこのような施設が必要不可欠だからです。
ミサイル製造過程では、爆発の可能性のある物質が発生し、そして残ってしまうため、それを焼き尽くすためにこのような焼却施設が必要になります。
10月下旬の衛星写真では、この焼却施設が焼却前、焼却後、そして焼却後の後始末まで、フル稼働していることが分かります。
中共はサウジアラビアのこの処理施設の建設に協力しましたが、ミサイルが中共の設計によるものであるかどうかは不明です。
サウジアラビアは兵器開発でも他国を頼っています。
サウジアラビアが中国からミサイル技術を導入したのかという質問に対して、北京当局は、両国は戦略的パートナーであり、軍事貿易を含むあらゆる分野での協力を維持していると述べました。
NTDはサウジアラビア大使館にコメントを求めましたが、回答は得られませんでした。