排他的経済水域で中共が無許可で海底調査か

中国の海洋調査船がパラオの排他的経済水域(EEZ)で無許可で活動を行なっていたとして、非難されました。

パラオはフィリピン付近の西太平洋にある島国です。

当該船舶である「大洋号」は中国の海洋資源調査船の中で最も高性能な船舶の一つです。この調査は、海底資源や海底マッピングの作成に関係するものと推定されます。同船は民生・軍事両用で特定のデータを収集している可能性もありますが、いずれの場合もパラオの許可が必要です。

この船舶の存在は、戦略的な位置にありながら軍隊を保有していないパラオに対し、不安を与えています。パラオは防衛を米国に頼っています。

現地メディアによると、パラオの海上警備隊は同船を追跡していたものの、身動きが取れずにいたといいます。同船は、昨年11月29日から12月4日までの5日間、パラオの海域に滞在した後、去りました。

この船舶を調査した地理情報アナリストは、船の航跡は同船が明らかにパラオの排他的経済水域に侵入したことを示していると指摘しています。また、その動きから海底調査を行なっていたことがわかるとしています。同船は、この地域の主要な海底隆起帯を追っていたものと思われ、収集されたこの種のデータは、海中戦、特に潜水艦にとっては非常に有用です。

報道によると、中国のこの調査船は昨年9月にブルネイ、マレーシア、フィリピンの排他的経済水域内を航行していたとしています。マレーシアが2週間にわたり抗議した後、同船は退去しました。

〈字幕版〉

 
関連記事