香港の立法会選挙は昨年、「愛国者による統治」を掲げる中共当局が主導して選挙制度が変更されました。新たに選出された議員の宣誓式が1月3日に行われましたが、90人のうち、一人が自称「非親北京派」で、残りは全員北京当局を支持する立場を表明しています。
3日、昨年12月19日の立法会議員選で当選した新議員の就任宣誓式が、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の監督の下で行われました。
議長席の上方にあった香港特別区の区章が撤去され、中華人民共和国の国章が掲げられました。議長席の前には、中共の五星紅旗と、それより一回り小さい香港特別行政区の区旗が掲げられました。宣誓式の前には、中共の国歌が演奏されました。
今回の宣誓式では、初めて議員3人が北京語で宣誓文を読み上げ、一人が英語で、残りのほとんどの議員は香港で使われる広東語で宣誓しました。
新しい立法会議員90人のうち、1人が自称「非親北京派」で、残りは全員親北京派と見られています。
北京当局は2021年の初めに香港の選挙制度を改正しました。議席数を減らし、いわゆる「愛国者」しか立候補を認めない選挙制度に変え、民主派を排除しました。そのため、多くの民主派議員は立候補を断念し、香港を離れたり、または当局によって投獄されたりしています。