台湾は、貿易摩擦で北京当局が輸入拒否したリトアニア産ラム酒2万本以上を買い取りました。
この話は、昨年、台湾がリトアニアに事実上の大使館を開設したことから始まりました。
共産中国は、台湾を自国の領土と主張し、他の国が台湾と外交関係を築くことを妨害しています。リトアニアと台湾は正式な外交関係を結んではいませんが、代表機関の開設は、両国の関係がさらに深まっていることを意味します。
昨年12月上旬、中国の税関は、電子通関手続きシステムの原産国リストからリトアニアを削除しました。それを受けてEUは、中共政権はリトアニアの輸出を妨害していると非難しました。
北京当局はこの非難を否定し、後にリトアニアをリストに戻しました。しかし、リトアニアから中国に輸出した貨物はまだ通関できないままです。
台湾は昨年12月に、2万本を超えるリトアニア産ラム酒が中国の港で足止めされていることを知りました。
台湾の国有企業である「台湾煙酒」は、すぐに販売元に連絡を取り、ラム酒を買いつけました。このラム酒は、1月下旬から台湾市場で販売される予定です。
1月3日、米国と欧州の8か国は、中共政権の経済的抑圧に対抗して、リトアニアを支持する姿勢を表明しました。この欧州の8か国は、いずれも共産圏に属していました。リトアニアとともに、これらの国はロシアの侵略に反発して、2015年に政治同盟を構築しています。