旧正月を間近にした中国では、今年の干支の虎をデザインした年賀切手が発売されました。「隆盛」や「吉祥」を表しているはずのこの2枚の切手について、ネットユーザーの間からはそれとは逆の感想が聞こえてきます。
中国メディアは、今年発行された2枚1組の虎が描かれた年賀切手について、1枚目は遠くを展望している虎を描くことで国運が隆盛を誇ることを表し、2枚目の小虎2匹を連れた母虎は、子孫が繁栄し、家庭が円満となることを表していると報じました。
しかし、多くのネットユーザーはこの年賀切手からまったく違った感想を抱いています。「今年の虎は痩せこけていて、なんとか立っているように見えるだけでなく、不安げな顔をし、迷いや恨みのあるような目つきをしている。今年は物質的にも精神的にも、厳しい年となることを予言しているようだ」との声が上がっています。
2枚目の切手については、「子供2人を抱えた片親家庭を描いたようだ」との声や、母虎が意気消沈したように見えることから「母虎が空腹に耐えながら子供を育て上げようとしているようだ」との声もあります。
2枚の切手に描かれた虎はどれも「意気揚々とした、唯我独尊といった力強さ」がなく、ネットユーザーは不吉なことが起きる前触れではないかと指摘しています。