カナダの著名な人権派弁護士であるデービッド・マタス氏とプロデューサーのケイラン・フォード(Caylan Ford)氏が最近文章を発表し、各国政府が中共の暴挙を無視することによって、法輪功への迫害を助長することになると警告しました。
マタス氏とフォード氏は、カナダの政策シンクタンク「マクドナルド・ローリエ研究所(Macdonald-Laurier Institute)」に共同執筆した文章「目を大きく見開いて中共の弾圧マシーンを見つめよう」を発表しました。文章では、過去20年間、中共の最大の弾圧対象は法輪功学習者であり、2008年の北京オリンピックは、法輪功に対する大規模で残虐な迫害行為が行われているさなかに開催されたと指摘しています。
文章では、「オリンピック大会の成功および人権侵害行為に対する国際社会の沈黙により、中共当局は自分たちの行為は国際社会から認められており、このような行為を繰り返し行っても許されると勘違いしている」と指摘しています。
中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会( Congressional-Executive Commission on China 、CECC)の調査によると、2008年の北京五輪開催前の2007年12月から2008年6月までの7か月の間、8,000人以上の法輪功学習者が中共当局によって不当逮捕されました。
アムネスティ・インターナショナルの報告によると、2008年に少なくとも100人の法輪功学習者が拘束期間中に死亡しています。当時42歳のミュージシャン于宙(うちゅう)さんもその中の一人でした。
明慧(みんふい)ネットによると、于宙さんの妻で画家の許那(きょな)さんも、2020年7月に不当逮捕され、2021年10月に裁判にかけられました。
中共当局は、政権の安定維持を理由に、法輪功学習者に対する迫害に拍車をかけています。明慧ネットの統計によると、2021年の前半だけでも、10,000人近くの法輪功学習者が警察による不当連行または嫌がらせを受けています。また2021年に、少なくとも1,184人の法輪功学習者が不当判決により実刑を科せられました。
マタス氏はインタビューを受けた際に、法輪功に対する迫害は、中共当局が正しい信仰に対して恐れを抱いているからだと指摘し、「法輪功が中国で広く愛好されているのは、法輪功は中国の伝統的な信仰と修煉が融合されたものだからだ」「中共は権力の担い手にすぎない。…だから中共は法輪功を恐れるのだ」と述べました。