西安でエスカレートする感染症対策 日々の食べ物にも事欠く市民

昨年12月からロックダウンが続いている西安市雁塔区の住民は、当局の行き過ぎた感染防止対策に不満をこぼしています。地元当局は感染症対策をさらに強化し、住民の外出を禁止する一方で、彼らの生活の質には無関心で、支援物資の提供すら行っていません。ある住民は、政府関係者が野菜を高値で販売しており、国難に乗じて一儲けしようとしていると怒りの声を上げています。

西安市雁塔区に住む王さんは10日、新唐人テレビの取材に対し、「雁塔区の封鎖居住区は増え続けており、管理もどんどんエスカレートしている。二日前の真夜中に各戸の入り口がこっそり紙で封印された。居住区のホール入口は早々にロックされ、住民の外出を防ぐために手すりには油が塗られている」と明かしました。

西安市民 王さん
「野菜を買いたくても手に入らない。(支援物資の野菜が)1回届いたが、少なすぎて情けなくなった。食べる人が多いので足りないのだ。(都市封鎖の)準備ができていなかったため、空腹のあまり自宅で嘆く人もいるし、子供も泣いている。隔離のことだが、深夜に封印の紙が貼られるので、家の中にいる人は紙が貼られたことに気づかない」

「みなさん、私は西安の楊海です」

西安市民の楊海さんは動画を投稿し、都市封鎖開始からすでに16~17日が過ぎ、西安市大寨路(だいさいろ)の恒大城では、集合住宅のすべての入口が金網で封鎖され、各戸には封印の紙が貼られ、住民のほとんどは備蓄がなくなったと怒りをあらわにしています。

「みんな見て!」

楊海さんはスマートフォンを見せながら、「これまでに雁塔区政府からたった1回支援物資を受け取っただけだ。しかもそれは一週間以上も前のことだ」と投稿しています。

西安市民 楊海さん
「今はこうしたことをなんでもやりたい放題に強化している。物資はきちんと市民に提供されていない。市民をみんな餓死させたら、感染症対策は成功なのか?大寨路恒大城の1万人もの住民の切なる願いが聞こえるか?西安の感染症対策員!お前たちに聞こえるか!」

あるネットユーザーは最近、街道弁事処の職員と供銷社と呼ばれる購入販売協同組合の職員が、居住区に野菜を運んで高値で販売し、国難に乗じて一儲けしていると投稿しました。また別のネットユーザーは、高級居住区の富裕者層は野菜が手に入るかどうかを心配することはない、彼らはコネを使って物資を居住区に引っ張ってきている」と投稿しています。

西安市民の李さん
「この柵を隔てた向こう側で野菜が売られているが、死ぬほど高いのでそもそも手に入れられない。支援(の野菜)は1回届けられただけで、それ以来見たことがない。しかもごく普通の白菜や大根などだった。届けられる物資は場所によってまちまちで、政府関係者が住んでいるところには魚や果物など何でもある」

西安市民の陳さん
「私たちの住んでいる場所はまだ非常に厳格だ。外出させてもらえないし、階下に降りることもできない。野菜の値段の高騰もひどい。支援の野菜が届いたのは1回だけで、少ししかなかったからすぐになくなった」

 
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