最近、中国中部・河南省鄭州市にある鍋料理店が出した休業を知らせる看板がネット上で話題となっています。看板には、洪水とパンデミックとの苦闘の歴史が生々しくつづられています。
事の発端は2021年7月に遡ります。7月20日、鄭州市が大規模な洪水に見舞われ、鍋料理店が休業を余儀なくされたのは、開店からわずか2日後のことです。
幸いにも営業は1週間後に再開されましたが、わずかその5日後の8月1日、パンデミック対策のために再び営業を停止しなければなりませんでした。
料理店の休業期間は10月中旬まで2か月以上続きました。その後、事態は好転したように見えましたが、1月には再び休業を余儀なくされました。
鄭州市では、中共ウイルスの市中感染が確認されたことにより、料理店は当局の厳しい管理下に置かれました。許可されているのは、デリバリーとテイクアウトのみであり、飲食店経営が窮地に追い込まれています。
鍋料理店経営者の賈さんは、「初めての起業で大打撃だよ」 と述べています。賈さんの我慢も、今回は限界にきています。
中国メディアによると、賈さんは自身の料理店が出した看板がネット上で拡散されるとは予想外であったようです。看板の内容について、「これはすべて実話なんだ」と語っています。
多くのネットユーザーが、中国国内におけるレストランが同様に苦境に直面しているとコメントしています。
「パンデミックの影響はあまりにも大きい。彼の料理店は氷山の一角にすぎない。膨大な数のスモールビジネスが廃業の危機に直面している」
他のSNSでは、「本当に胸が痛む。2021年は鄭州にとって最悪の年だった」と投稿されています。
1月8日には、旅行者や外国人を含む市内の全住民を対象としたPCR検査が再開されました。