法輪功の情報サイト「明慧ネット」の統計によると、中国では昨年、中共当局による迫害により、少なくとも103人の法輪功学習者が死亡しました。
法輪功とは、中国の伝統的な修煉法で、ゆったりとした5つの動作と共に、「真・善・忍」の理念に基づいて、自らの道徳性の向上および健康増進を目指します。
約22年前、中共の江沢民元総書記は党員数約9千万人に迫るほどの国民各層で人気を博した法輪功を脅威と見なし、迫害を敢行しました。以来、中国では数百万人もの学習者が拘束され、拷問および殺害されています。
2021年にも、多くの法輪功学習者が迫害により命を落としました。
中国東北部遼寧省大連市の法輪功学習者・劉希永(りゅう・きえい)さんは先月、80歳で亡くなりました。
劉さんは2018年4月9日、77歳の高齢で懲役3年の不当な判決を宣告され、収監されました。劉さんは、中国共産党による法輪功に対する迫害の実態を伝えようとしたため、当局により拘束されました。
昨年4月9日に刑期を終えましたが、釈放と同時に地元の拘置所に拘束され、再度4年の懲役刑が宣告されました。劉さんは大連市第三刑務所で虐待を受け、身体が衰弱し、重病を患いました。しかし、当局者が迫る法輪功修煉への放棄を拒否したため、入院治療のための一時的な釈放が許可されませんでした。昨年12月29日、80歳でこの世を去りました。
湖南省出身の法輪功学習者・呂松明(りょ・しょうめい)さんは、修煉を放棄しなかったため、3度投獄され、宣告された懲役刑は計14年となりました。
刑務所の中では、数時間ロープで体を縛られた上、殴打や電気棒による拷問を受けました。 その結果、歯は抜け落ち、出所時には6本しか残っていませんでした。
度重なる激しい拷問の結果、呂さんは重度の心不全を患い、数十回も生死の境をさまよいました。昨年3月28日、53歳で亡くなりました。
1999年に中共による法輪功学習者に対する迫害が始まる前、呂さんは湖南省湘潭市で中学校の教師を務めており、市からは「義勇賞」が贈られたこともありました。
明慧ネットの報道によると、同様の事例が中国全土の各省・各地域で発生しているとされています。