米コーヒーチェーン大手スターバックスは1月18日、中国のフードデリバリー大手「美団(メイトゥアン、Meituan)」との提携を発表しました。中国市場における配送サービスの拡充をねらったものと見られます。
美団(メイトゥアン)は、中国国内でユーザー数6億人以上を擁するデリバリープラットフォームを提供しています。今後、美団のユーザーは同社のアプリからスターバックスの商品を注文できるようになります。
近年、スターバックスの中国事業の売上高は、中共ウイルスの感染拡大と中国のコーヒー市場における競争の激化が相まって減収しました。
上海市の中国市場調査グループによると、スターバックスは現在新規コーヒーチェーンとの激しい競争の中におり、美団のアプリ上でスターバックスの店舗が表示されなければ、顧客を獲得および維持することが難しいとしています。
スターバックスは、1999年北京市に1号店をオープンしました。2020年時点での中国での売上高は全体の約1割を占め、スターバックスにとって中国市場は米国に次ぐ第2の主要市場となっています。スターバックスはすでに、中国国内の200以上の都市で、5300以上の店舗を展開しています。四半期報告書によると、同社の中国事業は第3四半期決算で10億ドル近くの利益を上げています。