米上院議員 中共の人権侵害を非難

2022年の冬季オリンピックが来週、北京で開幕する予定です。しかし、ボイコットを呼びかける声はいまだに多く聞かれます。1月24日の記者会見で、米フロリダ州のリック・スコット上院議員は、中国共産党の人権侵害を公に非難しました。

フロリダ州 リック・スコット上院議員(共和党)
「国共産党がチベット人や香港人、ウイグル人に対して、おぞましい人権侵害を行っているのは事実だ。中国共産党が大量虐殺を行い、弱い立場の地域を冒涜していることは事実なのだ」

北京冬季オリンピックを前に、リック・スコット上院議員は中国共産党の人権侵害について厳しく叱責しました。

スコット議員は、テニスの元グランドスラム・ダブルス・チャンピオンの彭帥氏を引き合いに出し、中共政権の自国のアスリートに対する扱いを憂慮すべきものであると述べました。

彭帥氏は2021年末、中国共産党高官の性的暴行を公に告発した後、姿を消しました。

フロリダ州 リック・スコット上院議員(共和党)
「北京の競技に出場する選手たちをどれだけ心配しているかは言い表せない。共産中国が彭帥氏の口を封じ、行方をくらませたことを見てください。恐ろしいことだ。私はIOCとバイデン政権に対し、米国人の安全を守るために必要なあらゆる手段を講じるよう要請してきた。しかし残念なことに、それについてどうするのか、彼らからは一言も聞いていない」

彭氏の安全への懸念から、女子テニス協会(WTA)は中国での大会を中止しました。一方、世界中の多くのアスリートが彼女への支持を表明しています。

その後、人権擁護団体や米国の議員を中心に、北京オリンピック開催に反対する動きが強まっています。

英人権団体「香港ウォッチ」政策顧問 邵嵐氏
「中国共産党の権威主義的な行動と香港人、ウイグル人、チベット人に対する弾圧政策が常態化してはならない。来たる2022年の北京冬季オリンピックに参加することは、そのエスカレートする残虐行為を是認することに等しく、いかなる形の宥和政策も、中国(共)の圧政の継続を許し、我々の裏庭に招き入れることと何ら変わりはないのだ」

米政府は先月、来たる冬季大会の外交的ボイコットを正式に発表しています。

中共政権はこの動きに対し、「断固とした対抗措置 」で対応すると宣言しています。

〈字幕版〉

 
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