中国での取材 「前例のない障害」=外国人記者クラブ

1月31日、在中国外国人記者クラブが年次報告書を発表しました。報告書によると、中国における外国人記者の取材環境が、かつてないほど悪化しています。

在中国外国人記者クラブ(FCCC)の最新報告書によると、中共当局が独立した報道に対して妨害を続けているため、外国人記者の取材は「前例のない障害」に直面し、ますます多くの外国人記者が身の危険を感じて中国を離れています。

いっぽう、中共はいわゆる「安全な」オリンピック開催のため、あらゆる手段を講じており、その結果、中国におけるメディアの自由度は驚くべき速さで低下しています。

調査によると、99%の外国人記者が、中国国内の取材環境は国際基準に達していないと考えています。当局は疫病流行を口実に外国人記者のビザ発給を遅らせたり、取材日程や取材依頼を拒絶しています。

また、外国人記者の62%が「少なくとも一回」警察や中共職員から妨害を受けた経験があり、4分の1以上の記者が、情報を提供してくれた人が警察から嫌がらせや拘束、尋問を受けるのではないかと案じています。

また88%の記者が、取材で新疆を訪れた際、追跡された経験があると答えています。

中共当局によるメディアへの規制は従来から厳しいものでしたが、最近は法的手段で訴えるといった新しい手法に直面する可能性も懸念されています。

 
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