米情報専門家「ハバナ症候群は指向性のあるエネルギーが原因の可能性」

米国諜報機関の最新の研究によって、1000人以上の米国人外交要員、諜報員に「ハバナ症候群」と思われる特異な症状がみられるのは、電磁パルスエネルギーが原因の可能性が高いことが分かりました。

米情報部門の専門家チームは2月2日に発表した調査報告の中で、数年前から米外交官を悩ませてきた「ハバナ症候群」は「外部設備から発せられた電磁パルスエネルギー」が原因である可能性が高いと分析しています。

「ハバナ症候群」とは、1000人以上の米外交官、情報部門職員などが訴えている、頭痛、めまい、疲労感、聴力の喪失、認知力の低下といった体の不調を指します。米国務省駐在員が2016年にキューバのハバナで初めてこの症状を報告しました。

今回の調査内容は、CIAが先月発表した「ハバナ症候群」の調査結果と一致しています。CIAは先月、環境要因、診断された健康面での要員と仕事のストレスが原因で発症した可能性があるとした一方で、ロシアなどの敵対国が米国人をターゲットにして行った可能性は低いと考えています。

しかし、ニューヨーク・タイムズは、「ハバナ症候群」の一部の発症者はCIAの調査結果と異なる点があると報じており、ブリンケン国務長官は調査を継続すると述べました。

 
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