オリンピックに向けてのもう一つの注目点に、パンデミックに対する北京の厳しい予防措置があります。ベルギーのスケルトンレーサーであるキム・マイレマンス選手が、ついにオリンピック村に入りました。
25歳のマイレマンス選手は北京に到着後、COVID-19の原因となる中共ウイルス検査で陽性と判定されました。マイレマンス選手は隔離のために連れて行かれ、選手村に入る許可を得るまでに、数回の検査を受けなければなりませんでした。
しかし、陰性と判定されても、すぐに選手村に送られることはありませんでした。代わりに、救急車で別の施設に移され、7日間の隔離生活を送ることになりました。
マイレマンス選手は涙ながらに、インスタグラムでその体験を語りました。
スケルトンレーサー(ベルギー) キム・マイレマン選手
「明らかに、これは私にとって非常につらいことだ。次のステップを考えるために、私に少し時間をください。このような孤立状態であと14日間対応できるかどうか、それからオリンピックの競技に参加できるかどうか自信がないからだ」
その後、ベルギーのオリンピック関係者と国際オリンピック委員会(IOC)が介入しました。
マイレマンス選手は2月2日、選手村にある隔離棟に移動したと、自身の状況をファンに報告しました。
マイレマンス選手は安全だと感じており、より良いトレーニングができそうだと語りました。
スケルトンレーサー(ベルギー) キム・マイレマン選手
「あの動画と、特にオリンピック委員会の努力が本当に報われたように思う」
IOCのスポークスマンであるクリスチャン・クラウエ氏は、マイレマンス選手の更新情報を見て、ほっとしたとツイッターに書き込みました。
2022年北京オリンピックベルギー選手団のオラフ・スパル団長は、チームとしての優先事項は、マイレマンス選手をできるだけ早く、選手村に送り届けることだったと語りました。
ベルギー2022年北京五輪選手団団長 オラフ・スパール氏
「この新型コロナ(中共)ウイルス対策の取り組みにおいて、選手が中心であり続けなければならないと考えている」
2月11日から始まる競技に向けて、来週から女子スケルトンレースの公式練習が始まります。
〈字幕版〉